文芸処・椋岡屋

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★「蒼色の笛」執筆うらばなし

 「文芸処・椋岡屋」を立ち上げて10周年を迎えるにあたりまして、サークル10周年記念作品と銘打って「蒼色の笛」を書いたのですが、これがまた、 撃沈することばかりでして、それらを「あとがき」として書くのには、ファイル容量の無駄(枚数の無駄とも)になるので、 別項目でアップすることにしました。


 今回の作品を書くにあたって、今まで書いてきた作品のほとんどを読み返したのですが、初期の作品のどうしようもなさっぷりに、 読まれた読者さんに非常に申し訳ない思いをしました。あれで小説と言っていいのか?と、自ら小一時間(以下略)。文章レベルに明らかな違いが出て来たのは、2005年春ぐらい。 この頃から、作品に社会情勢が出てくるようになったので、とあるイベントのカタログで闇に批判を受けたのとは別に、作品の傾向の変化が文章レベルを上げる要因にもなった、 と椋岡は思っています。

 「蒼色の笛」のあとがきでも触れました、発表時期未定の希望のぞみちゃんの結婚記念旅行本で、 初期に書いた「あの大地はどこ~?」をリメイクしているのですが、同じ内容を今の文章力で書くとこうも違うのか、という見本市となりました。結婚記念旅行本における、 リメイクをした「あの大地はどこ~?」を含む章は、お惚気要素が非常に少ないので、抜粋という形で図書室に掲載しました。ただ、 内容的に「蒼色の笛」に書いたことと重複する部分がありますが。


 昔からですが、椋岡が書く作品の多くが「草稿レベルで400字詰め原稿用紙80~100枚程度」。推敲が加筆修正形なので、実際には更に増え、 オフセットにすると、表紙込み76頁を超える作品も多く、読み返すのが大変でした。度重なる引っ越しで、クローゼットの奥深くしまい込んだ作品もあり、 それらは仕方なしにパソコンで原稿を見ていたの目がしょぼくなるし、首の付け根もバキボキと。 視力が下がったのでは?と思ったのですが、2年前と変わっていなかったのでヤレヤレでした。もっとも、今のメガネ、病院で細かい視力測定を行い、 眼科医から出たメガネ処方箋を基に作成したので、視力が下がる要素というのも少ないんですけどね(苦笑)。余談ながら、眼科受診は他科で通院中の病院なのですが、 電子カルテ採用なので、2年前の測定データも一瞬で表示。視力確認はあっという間に終わったのでした(その後の眼底検査に時間が掛かりました)。


 ネーミングセンスのなさっぷりには、撃沈を通り越して、笑うしかなかったです。あまりものネーミングセンスのなさに、 ネタにしようと、うらばなしの「ネーミング」の内容を変更した程です。似たような名字だとか、漢字は違うけど読みが同じだったりとか。 特に、希望ちゃんに非常に深く関わる人物からして、名字が似通っているので、本当は名字を変えたかったのですが、 「聴け、蒼天の詩を」が希望ちゃん関係の話のベースになっているので、今更変えようがなく、全面改訂版もそのまま踏襲。

 「蒼色の笛」に登場する人物を明記しなかったのは、書くと非常に紛らわしいというよりは、当面の活動が「聴け、蒼天の詩を」全面改訂なのだから、 希望ちゃんと関係しない登場人物を上げる意味がないかも、という気持ちが強いのは否定しません。逆に言えば、内海くんの奧さんと、 宮浦くんの奧さんの名前が出ているのは、「聴け、蒼天の詩を」で名前が出てくるかもしれない、という意味です。予定は未定なので、期待はしないで下さいね。

 ともかく、その教訓を無駄にしないためにも、「聴け、蒼天の詩を」全面改訂版で登場する人物を全て洗い出しました。名字はまだ良かったのですが、 名前がボキャ貧の椋岡には手に負えず、iPhoneの辞書&ATOK2006のお世話になることに(苦笑)。というよりは、ATOK2006(誰ですか、まだ使っていたのか、 と仰るのは・笑)で辞書登録しないで変換出来る候補で決めた、ですね。


 で、サイト中の「うらばなし」や進捗状況報告ブログでも、登場人物のことを愛情をたっぷり込めて、希望ちゃんとか書いておりますが、プロットの類いも、 愛情をたっぷり込めて「希望ちゃん」などなど。草稿以降は内容に応じた表記で書きましたけど、ことに「希望」が出てくる回数が多すぎるため、 普通に「のぞみ」と言われても、出てくる漢字が「望み」ではなくて「希望」。文章だと前後の文などで読み分けが出来るのですが、単純に「希望」とだけ書かれていると、 「のぞみ」と読んでしまうこともしばしば(苦笑)。ま、希望ちゃんが登場する作品を書いている間は、この習性は抜けませんね(←断言)。


 もう一つ、撃沈したこと。作品の舞台が「大森」「横浜」「鳥取」に集中していました。横浜駅の相鉄口交番前なんて、何回出て来たことやら。 作者の居住環境が作品に出てくるのはどうか、と思うのですが、ここまで来たら、この三地域に特化した作品を書くのも良いかも、とも思います。 それを口実に、月に2~3回ほどの割合で横浜に行っている、というウワサもありますが。

 現住地の「立川」については、中央線快速以上に南武線にハマったので、他の登場人物の居住地として、さりげなく登場予定。いや、立川も良い街ですよ、 夏暑くて、冬寒いのと、立川断層がある以外は。実は、京都以上に、夏暑くて、冬寒いんですよ、多摩北部で山に近いので。立川の感覚で新宿に行くと、 気温差に撃沈することが度々(苦笑)。距離にして27.2km、現金運賃にして470円(IC運賃464円)なんですけどねぇ。

 余談ながら、中央線沿線住民の間では「『寺』が付く駅で気温が1℃変わる」と言われており、それは中央線快速(注:特快ではなくて、 中野から(中野まで)各駅停車の方)に乗ると実感出来ます。冬場なんか、「中央線のE233系のドアは半自動機能が付いているんだから、 国分寺での待避中に半自動を扱ってくれ~」と思うことがしょっちゅう(爆)。南武線の方も、多摩川を沿うように走っており、 冬場の高架区間、ことに矢野口~府中本町間は凍えます。南武線用E233系のドアに半自動機能が付かないか、 密かに期待していたのですが……付いていませんでした(ガックリ)。

 そんな立川にも、駅直結の32階建てタワーマンションが出来るそうですが、立川断層の解明は完全に出来ておらず、 立川駅周辺は未調査というより市街地で調査が出来ないのですが……これ以上は、椋岡の口からは言えません。 強いて言えば、断層上に建物があっても神経質になる必要はないそうですし、いつ断層のずれによる直下型地震が起きるかは専門家でも見当が付いていないので、 生きている間に直下型地震が発生しない場合もありますが、仮に直下型地震が起きた場合、最大推定マグニチュードは阪神淡路大震災と同程度の7.4と見られるそうです。


 閑話休題。

 今回の企画で救いだったのが、希望ちゃんのライフワークを吹奏楽にしていたことですね。通称「震災プロジェクト」は、 多摩川高速鉄道&メトロ東京シリーズとは一切関係ない作品なので、どうやって繋げようかと考えたのですが、希望ちゃんの行きつけの吹奏楽サイトを、 「震災プロジェクト」に登場する吹奏楽サイトにすることで、繋げることが出来ました。他社の運転士で、楽器もクラリネットでしたし。ここまで来ると、 椋岡が吹いていた楽器はクラリネットじゃないか疑惑が出て来そうですが、実はフルート&ピッコロだったりします。中学も高校も人気が高かったので、 よくフルートを吹くことが出来たと思います。

 希望ちゃんの担当楽器をクラリネットにしたのは、「雪の天使」で宮浦くんの隣に座らせたのが運の尽き。宮浦くんの楽器がクラリネット、というのが先に決まっていて、 「社内吹奏楽団での相談役」という立場で、希望ちゃんが宮浦くんに突っ込みを入れるのに都合が良いのは、やっぱりクラリネットになるよね、となった次第です。

 これを打ちながら気付いたのですが、椋岡が書く作品で登場する楽器って、クラリネットかホルンじゃないか、と。 「震災プロジェクト」では他の楽器も出て来るんですけど、多摩川高速吹奏楽団関係は、見事にクラリネットとホルン。これも、 「恋の遺失物預かり所」で内海くんがソロを吹いた曲を、R.ミッチェル作曲「海の歌」にしたのと、「雪の天使」が社内吹奏楽団のクラリネット関係者での話、 というのが一番の原因でしょうね。「聴け、蒼天の詩を」全面改訂版でどこまで社内吹奏楽団関係者が出てくるか分かりませんが、他の楽器にした方が良さそうな気がします。


 執筆環境は、以前はノートパソコンを使って作業をしていたのですが、酷使しすぎたのか、DVDドライブが故障しまして、この作品を書いたときは、 中古のデスクトップパソコンを酷使しました。過去形になので、今は違いますよん、と。 その中古のパソコン、繋ぎのつもりで購入したのですが、Windows 8が出る話が上がって来たときで、「Windows XPだとこんなに安いのか」と驚いたぐらい安かったです。 2014年4月のサポート終了が迫ってきたので、早いうちに対策を考えないとねぇ……と思っていたときに、渡りに船とでも言うのでしょうか、買い替えが出来まして、 環境がえらく変わりました。椋岡の酷使度からしたら、ノートパソコンや一体型デスクトップは最初から避け、本体のみで。 ちなみに、モニターの方は、先に23インチワイドモニターにしていたので、劇作家修業時代を含めて推敲とか楽でしたよ~。いつも、推敲をする度に印刷をしていたのですが、 大幅な修正が入ったときのみ印刷をして、あとはモニターで見ながら直接打ち込んでおりました。


 入力ツールも、この作品までは「一太郎 文藝」。これが使いたくて、繋ぎパソコンはWindows XPにしたとも言えます。草稿もパソコンで入力しましたけど、 今回の作品の草稿を手書きにしたら、どれだけの時間が掛かって、どれだけの原稿用紙のロスが出るか、考えたら怖いモノがありましたね。ちなみに、 草稿が上がったときの枚数が「400字詰め原稿用紙174枚相当」でしたので、200枚では済まなかったと思います。

 草稿を入力するときはキーボードを酷使するのですが、推敲以降はマウスを使う率が高く、ペンだこならぬ「マウスだこ」が右小指に出来てしまいました。 これでもまだ良い方なんですよ。というのも、劇作家修業時代に、作業効率を上げるために高機能のマウスにしており、右小指以外への負荷が非常に少なかったんで。 画面のスクロールにしても、摩擦を感じるかどうかでえらく変わりますし。巷では、マウスとキーボードは消耗品と言われているらしいですが、マウスに関しては、 ある程度はお金を掛けて高機能マウスにした方が、作業効率が上がりますね。かれこれ4年使ったので、確実に元は取れていると思います。


 裏話ついでで。第11章「鉄道と電気~志穂の愚痴り大会」にある、1994年12月に発生したJR東日本の新宿変電所火災ですが、実はその日、それも火災発生時に、 椋岡は山手線の大塚駅周辺にいました。鉄道趣味団体の某サークル例会の会場が大塚にあり、例会終了後、有志で忘年会を兼ねて飲んだ後、 「良いお年を~」と言いながら大塚駅に行ったら、変電所で火災が発生して山手線全線で運転見合わせ中で、運転再開の見込みは立たず、と。 不幸中の幸いというのはこのことを言うのでしょうか、京浜東北線は動いているとのことで、当時東京大田区に住んでいた椋岡は、同じ方面に帰宅するメンバーと共に、 都電荒川線で王子駅まで抜けて、京浜東北線の大船行き最終列車に乗ることが出来て、無事に帰宅することが出来ました。確か、都電も終電に近い列車だったので、 居酒屋を出るのがあと少し遅かったら、帰宅出来なかった可能性は十分ありました。翌日、渋谷だったか新宿に行く用事があったので、山手線に乗ったのですが、 通路の電灯も3分の2ぐらいは消えていて、薄暗い中を歩いた記憶があります。もちろん、翌月のサークル例会では、 「あの後、どうやって帰った?」と状況報告をしあったのは言うまでもありません。

 架線切断事故の方は……自宅にいたため、事故があったことを知らなかったのですが、趣味サイトの京浜東北線サイト(数年前に閉鎖)へのアクセス数の多さで知りました(苦笑)。 ただ、この頃には、椋岡は変に鉄道の変電所と架線に詳しくなっていたので、ニュース記事を見ながら「この記述、紛らわしいよ」と突っ込んでおりましたが(ぇ。


 他にもあったと思うので、思い出したら追記します。10周年記念作品でこの様ですので、それより遙かに長い「聴け、蒼天の詩を」全面改訂版は一体どうなることやら。


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